* 末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺) *
顔面神経麻痺の発症は突然です。
しかし、前兆として発病の数日前から耳の後ろや下部、乳様突起の前あたりに痛みを感じる事があります。
この痛みは発病後も残る事があります。
顔面神経が脳底部の茎乳突孔に出てくる部位に何らかの異常(炎症や浮腫など)が発症し、流れが障害され、痛みを生じます。

①患部の額のシワをよせる事ができない。
②笑うと顔面が健側によせられる
③味覚障害を伴う
④目が閉じられないため、涙が止まらない
⑤咀嚼困難

ちなみに中枢性顔面神経麻痺は額のシワをよせる事は可能で多くの場合は半身不随や脳幹障害による後遺症を伴っています。
末梢性顔面神経麻痺は自然に治る事もありますが、程度や治療開始時期、治療法によって予後は大きく影響させます。
現代医学であまり効果がなく、限界を感じたら、東洋医学独自の経絡の考えを導入すると急速に回復する例もたくさんあります。

東洋医学では、頭や顔や上部へのぼりやすい状態と表し、心、肝、脾、腎との複雑な関係が深く、原因をこう考えます。
① 肝腎陰虚:老化による肝と腎のエネルギー不足、悩みすぎによる気と血の不足、さらに過労などによりエネルギー不足を亢進させ、抑える陰のエネルギーが少ないため、肝の陽のエネルギーだけが頭にまわり、麻痺が起こります。
② 痰熱:味の濃いものや冷たいもの、またはお酒により消化器のエネルギーが低下し、食べたものがお腹に停滞し、それが熱化し、肝と脾の陽のエネルギーが頭にまわり、麻痺が起こります。
③ 気鬱化火:頭の中でどうしても解決できない問題があり、そのイライラが熱化し、心の陽のエネルギーが頭にまわり、麻痺が起こります。
④ 腎虚虚損:元気が元々ないため、免疫力が低下し、邪が入り、皮膚や筋肉にエネルギーが巡りにくくなり、麻痺が起こります。また、消化器も弱いため、余分な水分を溜めやすく、脳卒中への影響が出ます。

経絡の弱ったところに風と寒の外邪が進入し、免疫力が弱っているため、防御できなくなり、身体自体が過労気味になっていたり、顔面を冷やしたり、怒りや精神的な抑うつな状態だったり、湿邪(水分代謝が悪かったり、食物から来る)が経絡につまった時も起こりやすいのです。

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