吐き気の原因は、軽い食中毒や胃潰瘍、めまいなどの軽度のものから、くも膜下出血などの命に関わる病気まで様々です。
⑧ 急性胃炎
⑨ 胃拡張症
⑩ 幽門痙攣
⑪ 胃神経症
⑫ 胃がん
⑬ 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
⑭ 虫垂炎
などの病気によっても吐き気が出現します。

東洋医学では主に胃の損傷と考え、その結果、下に引く力が弱まり、上に上がります。
① 食積：生物、冷えた物、油っこい物が停滞し、それらが上逆し、吐き気が起きます。腹部が張る、軟便、げっぷ、口臭などを伴う事があります。
② 肝鬱：ストレス（怒り、ネガティブなど）が肝に溜まり、その肝のエネルギーが横逆して胃を犯し、胃が失調した結果、吐き気が起きます。酸があがる、げっぷ、胸や脇の張り、イライラなどを伴う事があります。
③ 脾気虚：もともと胃腸が弱い所に疲労などによりさらに機能が落ち、食物が停滞し、胃のエネルギーが上逆して吐き気が起きます。四肢の倦怠感、元気がない、食欲減退、お腹の張り、軟便などを伴う事があります。

基本的に身体にしても心にしても受け入れたくないものは吐き出す仕組みになっています。
本当にそれが自分にとって必要なのか、身体と心の栄養なのか毒に変わってしまうものなのか、もちろん食物だけではなく、日常の生活、人間関係も含めてみていく事が大切です。