* よだれ(口角流涎) *
口の端の口角という部分にいつもよだれが溜まっているものを言います。
気がつくとよだれが多く出ているのはちゃんとした理由があります。

現代医学では、このような疾患も関わってくるのです。
① 口腔炎
② 耳下腺炎
③ 咽頭炎
④ 口角びらん、口唇炎
⑤ 顔面神経麻痺
⑥ 脳炎の後遺症
⑦ 脳血管障害

東洋医学では原因をこう考えます。
① 風邪:免疫力が低下しているところに風の邪が入り、顔面の筋肉が麻痺する事で口が閉じられなくなり、よだれが出る状態です。口眼歪斜、眼を閉じられない、よだれがいつも流れている、寒がる、涙を流す、発熱、頭痛、肩こりなどを伴う事があります。
② 湿熱:口は脾とつながりを持っていて、もともと体内に熱がこもりやすかったり、油や脂肪分が多いものを食べ過ぎて、それらが熱化し、上へのぼり、それがよだれに変化しあふれ出た状態です。口や舌の痛み、びらんや潰瘍、口の乾き、口の苦味、便秘、不眠、めまい、動悸などを伴う事があります。
③ 脾気虚:もともと消化器系が弱かったり、冷たいものを飲食して脾の機能が低下する事によって、エネルギーを留めておく力を失い、それがよだれに変化しあふれ出た状態です。小児に多い。食欲不振、臆病、顔が白い、お腹の張り、下痢などを伴う事があります。
④ 腎虚:病後、脳血管障害後、加齢や過労などで弱る事によって、下へ引くエネルギーを留めておく力を失い、それがよだれに変化しあふれ出た状態です。疲れによってよだれが出る、足腰がだるい、耳鳴り、めまい、不眠、忘れっぽいなどを伴う事があります。
⑤ 気鬱:イライラして肝が暴れだしたり、飲酒家や肥満体質や体内に余分な水分を持つ体質のものが長期的なストレスを持つ事によって、体内に熱が生じ、痰が上へ上り、それがよだれに変化しあふれ出た状態です。口眼歪斜、舌が歪曲して発音が困難、めまい、ふらつき、ゼイゼイと呼吸などを伴う事があります。

重症でなければ、胃の熱や疲れに原因があるようです。
無意識に何を食べているのか、食べ過ぎているのかをしっかりと把握していく事が大切です。
また、脾は思い悩む臓器なので、今、何がこころにひっかかっているのかも同時に把握して根っこの治療を目指していきます。

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