* 膠原病 *
膠原病は1つの病気ではありません。
全身の臓器に共通して存在する結合組織という部分に変化が起こるいくつかの病気をまとめて膠原病といっています。
そして比較的女性に多い病気と言われています。

代表的な病気
① 慢性関節リュウマチ
② 全身性エリテマトーデス
③ 皮膚筋炎
④ 全身性強皮症
⑤ ベーチェット病
⑥ シェーグレン症候群
⑦ 結節性多発動脈炎
⑧ 混合性結合組織病
⑨ リウマチ熱
⑩ 川崎病
⑪ クローン病
⑫ 潰瘍性大腸炎など

「免疫」とは、簡単に言うと異物や病原体が体に侵入してきたとき、体を防御しようとするシステムです。
免疫によって病気が治ったり、予防できたりします。
ところが、この免疫が暴走することで、かえって病気になってしまうのが、「膠原病」です。
膠原病は自己免疫のメカニズムによって生じると考えられています。
本来、外から入ってくる異物から身を守ってくれるために働くはずの免疫の働きに異常が起こり、自分の免疫が自分を攻撃してしまい、炎症を起こし、臓器や組織を壊してしまいます。
攻撃される臓器によって病気が異なります。
自己免疫反応は、膠原病以外でも様々な病気の発症に関係しています。
なぜ、自己免疫反応が起こるのかは、まだははっきりとした原因がつかめていません。
しかし、ある遺伝的な素質がある人に様々な誘発因子で、例えば、ウイルスなどの感染、化学物質、日光などが関係して生じると考えられています。
ただし、遺伝病ではありませんし、感染がきっかけになるかもしれないといっても人にうつる病気ではありません。

膠原病に共通な症状
■ 関節や筋肉に痛みやこわばりを感じる
■ 細胞の結合組織に炎症による病変が起こる
■ 免疫の異常が見られる
■ はっきりとした遺伝性がない
■ 伝染病では無い
■ 悪性腫瘍の病気ではない
■ 抗生物質が効かない
■ 副腎皮質ホルモンが効く(ステロイド薬)

東洋医学の観点から見ると、このような疾患は「経筋病」に属され、経絡に属する筋を中心に治療します。
筋の虚弱による運動障害は「痺症」という、つまって通じないという症状となります。
① 行痺:関節の痛み、痛む部位が定まらない、屈伸がしにくい、寒気、頻尿、発熱などを伴う事があります。
② 痛痺:皮膚、関節が冷えると痛む、痛み部位は変わらない、冷えにより痛みが増す、温めると楽、屈伸がしにくいなどを伴う事があります。
③ 着痺:関節の重だるさ、痛み部位は変わらない、温度や湿度によって痛みが違う、手足のだるさ、むくみ、しびれ感を伴う事があります。
④ 熱痺:関節の激しい痛み、発赤、腫脹、熱感、冷やすと楽、咽頭痛、発熱、口の渇き、多汗、排尿が少ない、肌の乾燥を伴う事があります。

また、内面でも自己免疫疾患と同じく、自分を攻撃するような問題が起きているのかもしれません。
責める者と責められる者が強く内面に現われることによって、体(特に弱い部分)にも混乱を招く可能性が十分にあるのです。

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