* 月経前症候群(PMS)、月経前緊張症 *
月経前症候群(PMS)、もしくは月経前緊張症は、月経が始まる3日から10日前頃から、イライラ、怒りっぽい、頭痛や不眠、めまい、顔や手足などのむくみ、乳房や乳首の痛み、皮膚の痒み、腰痛、腹痛、食欲不振、動悸、倦怠感などの自律神経症状、情緒不安定、抑うつ、不安、睡眠障害などのたくさんの症状を訴えますが、月経の開始とともに症状が消退していくものをいいます。
月経前緊張症を含む月経前のさまざまな症状は、黄体ホルモンの分泌の微妙な変化により、ホルモンのバランスが崩れて起こると考えられています。
その他、精神的な問題や体質、環境などの複雑な要因もあり、原因はよくわかっていません。
なかには、子宮筋腫や子宮内膜症などが原因になっていることもあり、安心はできない症状です。

東洋医学では原因をこのように考えます。
① 脾気虚:元々虚弱体質で食べ物の不摂生や日々の疲れ、長期の悩みなどによって、消化器の機能を低下させ、症状がおきやすくなります。血量は多い、息切れ、倦怠感、不整脈、汗がだらだらと出るなどを伴う事があります。
② 肝血虚:病後や産後など、貧血などによって、血の流れが遅くなり、症状がおきやすくなります。皮膚の乾燥・痒み、不整脈、めまい、不眠、便秘などを伴う事があります。
③ 寒湿:冷たいものを飲食したり、身体に寒湿が入り込んだりすると、お腹に冷え、症状がおきやすくなります。暖めると痛みが楽になります。血量が少なく、血の塊が混じります。全身の冷え、体がだるい、むくみ、軟便などを伴う事があります。
④ 気鬱:日ごろの心の葛藤を腹にためると、エネルギーと血の流れが悪くなる事で、症状がおきやすくなります。腹などに張り感が出ますが、痛みより張り感を強く感じます。乳房が張り、月経がスムーズに来朝せず、経血に塊が混じります。イライラ、口が苦い、ため息などを伴う事があります。
⑤ 肝腎陰虚:虚弱体質、老化、性行為の問題によって腎のエネルギーは少なくなり、症状がおきやすくなります。疲労感やめまい、顔が青白い、足腰のだるさ、耳鳴り、めまい、頭痛などが現れます。
⑥ 腎陽虚:もともとの虚弱体質、老化、性行為の問題によって腎の温めるエネルギーは少なくなり、症状がおきやすくなります。温めると楽になります。全身の冷え、寒がり、腰痛、夜明けの下痢、軟便などを伴う事があります。
⑦ 瘀血:出血や怪我をした事がある事によって血は少なくなり、流れにくくなり、症状がおきやすくなります。固定痛があり、刺すような痛みが起こります。月経血に多くの血塊が混じります。皮膚の乾燥、顔色が黒っぽいなどを伴う事があります。

精神ストレスが大きな原因とも言われますが、ストレスの質(ネガティブ、怒りなど)によってもどの臓器がどのように障害をもたらしてしまうのかも違います。
また人によって体質も性格も違いますので体質改善も精神の癒しも考慮した治療となっていきます。
*生理中でも治療は受けることが出来ます。

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