* 貧血 *
貧血とは、血液が薄くなっている状態イメージできます。
血液は赤色ですが、これは赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパクのためです。
そのヘモグロビンの量が減少している状態をいいます。

貧血にもたくさんの種類があります。
① 鉄欠乏性貧血
② ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血
③ 再生不良性貧血
④ 溶血性貧血
⑤ 続発性貧血
⑥ 失血性貧血 など

ここでは最も頻度の高い鉄欠乏性貧血について説明します。
赤血球に含まれるヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を全身の組織に運ぶ役割があります。
そのために、貧血になるとヘモグロビンの量が減り、細胞に供給される酸素が足りなくなるので、このような症状が起こりやすくなります。
■ 顔が青白くなる
■ 息切れ、動悸
■ 疲れやすい
■ めまい、立ちくらみ
■ 頭が重い、頭痛
■ 食欲不振

貧血が急に進んだ場合は症状が強く出ますが、ゆっくり進んできた場合には、からだが慣れてくるので貧血が強いわりに自覚症状はあまり感じていない事が多いのです。

東洋医学では、血は脾で生成され、肺や心で全身に運ばれ、肝に貯められ、腎でエネルギーに変えられています。
ですからどの臓器が不調でも、血の循行は鈍くなると考えられます。
① 肝鬱:ストレスにより肝の機能が低下し肝のエネルギーが上昇するとめまいが起こり、腎陰が不足し肝陰を栄養出来ないと貧血が起こります。耳鳴り、頭痛、イライラ、不眠、夢を多く見る、口が苦い、顔面紅潮、手足が熱い、寝汗、腰や膝がだるく力が入らないなどを伴う事があります。
② 痰湿:過食、長期の考え事などで脾胃の損傷し、消化機能が落ち血生成出来ないと貧血が起こります。頭がぼんやりしている。胸のつかえ感、気持ち悪い、食欲不振、身体がだるい、常に眠いなどを伴う事がります。
③ 心脾両虚:気づかいや過労により、心や脾に負担をかけ、生成と循環がうまく行かなくなり貧血が起こります。顔色が悪い、息切れ、精神疲労、動悸、不眠、食欲不振、疲労感などを伴う事があります。
④ 腎虚:加齢、虚弱体質、性行為の過度により、腎の下に引く力が足りなくなり、頭ばかりに力が集まり、血がうまくまわらなくなり貧血が起こります。冷えやすい、耳鳴り、精神疲労、忘れっぽい、不眠、耳鳴り、頭痛、腰や膝がだるいなどを伴う事があります。
⑤ 肝血虚:出産や出血、生理などで一時的に血が足りなくなった状態です。または働きすぎ、夜更かし、気負いが続き、慢性的に血が足りなくなっている状態です。顔色が悪い、不整脈、唇や爪の色が淡白、不眠、月経が遅い、皮膚の乾燥、目の乾き、かすみなどを伴う事があります。

貧血はとくに「脾・心・肝」の繋がりが深く関係します。
メンタル的に診て、脾は長期の悩み事や思考、心は仕事や家庭での責任、肝は駆け引きや策略におけるイライラ、または怒りなどによって、働きを弱らせます。
原因は生活の中に隠れている事が多い事に気づく事がとても大切な治療となります。

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