* 傾眠症 *
傾眠とは昼夜問わず眠くなり、問いかにすぐ目を覚ますけど、すぐまた眠ってしまう事です。
昨日早く寝たのにずっと眠い、たくさん寝たのに眠気がひどいなんて状態が続く症状です。
意識障害とは別として考えられ、間脳下垂体系の機能に異常があると考えられていますが、脳の異常としてはまだわかっていません。

東洋医学では、ずっと前から語り継がれてきた症状としてあります。
しっかりと原因があげられています。
① 湿邪:湿気の多い場所での生活、雨にうたれる、雨季などの原因で消化器系の温める機能が低下し、傾眠が起きます。肥満傾向で、体内に湿気(余分な水分)が多い人も原因となります。胸の苦しさ、食欲低下、身体のだるさ、痰が出る、軟便などの症状を伴う事があります。
② 脾虚:もともと胃腸が弱かったり、考えすぎたりして、消化器の機能が低下し、栄養が行き届かずに傾眠が起きます。精神疲労、息切れ、うわ言、皮膚につやがなくなる、少食、寒がり、手足の冷え、汗がだらだらと出るなどの症状を伴う事があります。
③ 腎虚:虚弱体質、病後、加齢、性行為の過度などにより、体力気力が消耗し、すぐ眠りたくなり傾眠が起きます。無気力、倦怠感、足腰がだるい、忘れっぽい、頭痛、耳鳴りなどの症状を伴う事があります。
④ 肝鬱:ストレスにより肝の機能が低下し肝のエネルギーが上昇したり、腎陰が不足し肝陰を滋養出来ないと傾眠が起こります。耳鳴り、頭痛、イライラ、夢を多く見る、口が苦い、顔面紅潮、手足が熱い、寝汗、腰や膝がだるく力が入らないなどを伴う事があります。

内臓の関係としては、消化器の関わりが強いようです。
メンタルの影響としては今までずっと頑張ってきた事などの糸がプツンと切れて、やる気が起きなくなってしまったり、現実を受け入れたくなくて、心のスイッチをOFFの状態としてしまう事もあるようです。
無意識的に「休みたい」という作用が働いているかのようです。
鍼灸では肉体と精神のバランスを整えながら治療を進めます。

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