* 陰部の痒み *
ナプキンや繊維のこすれなどで痒みが起きてしまう事もありますが、一時的なものでない場合はしっかりと治していかなくてはなりません。
もともと女性の外陰部は分泌腺が多い上に、おりもの、尿、便にさらされています。
しかも神経的にも敏感な部分のために、少しのことで痒みが起こりやすいです。

外陰部の痒みを来たす原因には様々なものがあります。
① 腟炎による外陰炎(カンジダ、トリコモナスなど)
② 老人性腟炎による外陰炎(閉経後)
③ 接触性皮膚炎(下着・生理用品・洗剤など)
④ 腫瘍性疾患(コンジローム、ページェット病など)
⑤ 非腫瘍性疾患(アトピー、乾癬、湿疹、ヘルペス、白癬、外陰萎縮症、外陰白班症など)
⑥ 寄生虫(毛じらみ、蟯虫など)
⑦ 心因性

東洋医学ではひどい痛みとともに起きる症状の事を言います。
原因をこのように考えます。
① 痰熱:油っこいものなどの食べすぎなどして、熱が生じ、痒みが出ます。または、免疫力の低下で細菌が繁殖します。おりものが多く、白か黄色っぽい、胸苦しさ、胃のつかえ感、むくみ、体が重い、口の乾きなどを伴います。
② 鬱熱:日ごろの葛藤や怒りの感情が溜まる事により、熱を生じ、痒みが出ます。おりものが白か黄色っぽい、イライラ、胸や脇が張る、口が乾く、不眠、めまい、耳鳴り、頭痛などを伴う事があります。
③ 肝虚:元々貧血気味だったり、産後や病後、または他に慢性疾患をもっていたりすると、肝機能が低下する事によって体の中のエネルギーと血液が足りなくなり、痒みが起きます。おりものが少なく無色、頭痛、皮膚の乾燥、顔色がさえない、動悸などを伴います。
④ 腎陰虚:元々虚弱体質だったり、体内に熱がこもりやすかったりすると、腎の機能に影響し、体内の水分が少なくなり、痒みが起きます。おりものは少なく黄色っぽい、足腰のだるさ、耳鳴り、不眠、難聴、忘れっぽい、倦怠感、寝汗、痩せやすいなどを伴います。

体の中の栄養素や毒素が過多になっているか、逆にそれらが足りなくなって起きるかによって治療が変わってきます。

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