* 頻尿 *
1日に数十回トイレに行くのが、最近話題にあがる頻尿です。
女性では、膀胱炎、神経性頻尿、神経因性膀胱が多く見られています。
これらは、厳密な頻尿の場合です。
多尿(1日の尿量が多い)になれば、当然尿回数も多くなりますが、これは、頻尿とはいわず多尿と言います。
厳密な頻尿とは、少しずつ何回もトイレに行くことで、1日合計の尿量は普通です。
多尿の原因には、糖尿病、尿崩症など、重大な病気が隠れている場合があります。

東洋医学では、原因をこう考えます。
① 湿熱:味の濃いもの、油っこいものや飲酒などにより、お腹の中に湿熱が溜まり、それが膀胱に下る事や、生殖器に弱い細菌が入る事で湿熱を形成する事で排尿の異常が起こります。排尿後の痛み、熱感、体が重だるい、食欲不振、下痢などを伴う事があります。
② 気鬱化火:ストレス(ネガティブや怒りなど)などにより、それが熱化し、腹部が張り、排尿の異常が起こります。イライラ、胸や脇の張り、ため息などを伴う事があります。
③ 腎精不足:老化、慢性病、虚弱体質、性行為の過度、排尿異常が長期にわたり改善しないため、エネルギーが足りなくなり、排尿の異常が起こります。足腰がだるい、耳鳴り、難聴、頭痛、物忘れ、不眠などを伴う事があります。
④ 腎陽虚:冷えている時間が長時間続いたり、婦人科疾患、虚弱体質である事が原因で腎の温めるエネルギーが低下し、尿を膀胱に留めておく時間が短くなります。手足やお腹の冷え、寒がり、倦怠感、生理痛、生理が遅れる、下痢などを伴う事があります。

排尿の異常は膀胱の異常だけでなく、神経、内臓から、精神などの内面までの深い関係があります。
もちろん内側が冷えている事もあるでしょう。
鍼灸では頻尿のほかに隠れた症状もみながら、原因一つ一つを紐解いて治療を進めていきます。

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