* パニック障害 *
鍼灸は痛みを取り除くだけではありません。
'心の痛み'を取り除く作用も持っています。
現代医学の研究でも鍼をするとモルヒネ様物質のエンドルフィンやエンケファリンなどの内分分泌ホルモンが分泌される事が証明されています。
東洋医学の観点から見ると、気滞と言うのは気の流れが止まって動かず症状がでるもの、気虚というのは気が足りなくて'無気力状態'なものとして見てもらえればわかりやすいのですが、パニック障害はどちらも当てはまる症状なのです。
原因は様々です。
ワーカホリック、不安感、環境の変化・・・など。
突然強い不安感に襲われ、動機、めまい、吐き気、息苦しさを感じる発作が起きます。 また、次に不安の発作がいつ発生するのか恐れ、さらに不安を感じます。
電車の中の人ごみで発症が起きるのではないか・・と恐れ、乗り物に乗れなくなったり、外に出られなくなったりします。

東洋医学でも、感情が溜まりすぎる事により、気のめぐりが滞ると起こします。
それを気滞、気虚と言われ、体に症状が現れ、昔からある病気なのです。
① 気鬱:ガマンして、ストレスの溜めすぎにより肝の失調が起き、気の流れが鈍る事によって起きます。情緒不安定、胸や脇の痛み、口が苦い、ため息、胃のつかえ、食欲不振、お腹の張り、嘔吐、便通の失調、閉経などを伴う事があります。
② 肝火:肝鬱が長期にわたって起き、化火したものです。イライラ、顔が赤い、胸や脇の痛み、口の渇き、便秘、頭痛、目の赤み、めまい、耳鳴り、便秘などを伴う事があります。
③ 痰鬱:考えすぎ、疲れすぎによって消化器系を失調し、余分な水分が溜まり、流れをさらに祖滞して起きます。喉の異物感・閉塞感、決断力の低下、おそれ、過食、胃のつまり感、胸苦しい、脇の痛み、痰のつまり、口が苦い、体が重い、むくみなどを伴う事があります。
④ 心肺気虚:悲しみなどで心の元気と栄養のある血が足りなくなり、こころが不安になると起きます。情緒不安定、あくび、咳、喉の閉塞感、めまい、不眠などを伴う事があります。
⑤ 気血両虚:心労や悩みなどによって消化器系を失調し、気と血の生成がうまくいかなくなる事から起きます。無力感、貧血、動悸、健忘、めまい、食欲不振、消化不良などを伴う事があります。
⑥ 気鬱化火:長期にわたって状態が続くと、溜まった気が化火し、内蔵に影響を及ぼします。めまい、頭痛、動悸、不眠、忘れっぽい、寝汗、イライラ、体が熱い、足腰のだるさ、月経不順、などを伴う事があります。

なぜ、「パニック障害」になったのかは周りには理解できない事が多いですが、身体に何か深刻な変化が起きていると感じる事は出来ると思います。
日常生活の中の出来事をどう受け止めるかは人それぞれで、「パニック障害」の人の落ち込みや苦しみ、悲しみはとても強く深刻な状態です。
そして、とても繊細な心を持っている人が多いようです。 こころと身体はつながっているものなので本音の部分である、こころの状態はしっかりと身体に症状として出てしまいます。
鍼灸は安心感を高め、不安を取りのぞき、全身に気をめぐらす事でしっかりとした精神で生きれる身体作りを手伝います。

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