* 無月経 *
女性の身体の特徴として妊娠という事があります。
現代はそれまでに色々な困難に立ち向かっていけなければなりません。
人生の中の様々な不調の中に生理不順という困難に出会う人も多いようです。

無月経は、3ヶ月以上月経が中断している症状です。
特に35歳以降に多いと言われています。
45~55歳ごろに訪れる閉経と同じように、月経が早期になくなってしまいます。
現代医療による原因は不明ですが、遺伝的なもの、自己免疫疾患、がん治療による骨盤などへの放射線照射、体重の減少、などが考えられます。

東洋医学から見た原因はこうあります。
① 腎精不足:腎気(生命エネルギー)がもともと少なくて冷え性や虚弱体質である事などから腎の近くの子宮の機能が低下する事によっておこります。耳鳴り、難聴、頻尿、めまい、手足の冷え、手足の冷え、精力の低下、軟便などを伴う事があります。
② 肝血虚:もともと初潮が遅いか、心身ともに疲れがたまっていたり、目の使う作業が多かったり、眠れなかったり、貧血、外傷などが原因と考えられています。顔色が悪い、めまい、頭痛、目がかすむ、不眠、不整脈、皮膚の乾燥などを伴う事があります。
③ 脾気虚:元々胃腸が弱かったり、物事を深く考えすぎる傾向にあると、消化機能が低下し、身体に栄養を送る事が困難となってしまいます。黄色みのかかった顔色、不整脈、精神疲労、息切れ、倦怠感、力がない、手足に力が入らない、食欲低下、軟便などを伴う事があります。
④ 肝腎両虚:もともと初潮が遅いか、虚弱体質、老化、性行為の問題によって肝腎のエネルギーは少なくなり、体にうまく巡らす事できなくなります。頭痛、めまい、耳鳴り、足腰のだるさ、口の乾き、不眠などを伴う事があります。
⑤ 気鬱:数ヶ月間にわたっての精神的な原因で体内のエネルギーを体にうまく巡らす事できなくなります。イライラ、口の苦味、胸や脇の痛み、お腹の張りなどを伴う事があります。
⑥ 寒邪:汗をかいて風にあたったり、冷たいものを食べたり、月経中に性行為をするとお腹に冷えが入ってしまう恐れがあり、また他の要因で腰やお腹の暖める作用が低下し、血の動きを鈍らせていると考えられています。体の冷え、手足の冷え、お腹が冷えると痛むなどを伴う事があります。
⑦ 瘀血:産後や病後や弱った免疫時に冷えや熱が身体の中に入ってしまい、そこにストレスも加わると流れが悪くなり、古い血が固まり動きにくくなると考えられています。以前から血の塊が混ざる事がある。お腹が張り、顔色が黒っぽい、皮膚の乾燥、血が出ると楽になるなどを伴う事があります。
⑧ 痰湿:味の濃いものや油の多いものの取り過ぎなどやまたはストレスの溜め過ぎで肝の働きが鈍くなり、血や毒素が体内に溜まってしまうと考えられています。肥満、胸のつかえ感、精神疲労、倦怠感、おりものが多い、などを伴う事があります。

もちろん食事にも気をつけて冷たいものは避けたほうがいいのです。
子宮は感情を溜める役割もするので、婦人科疾患は精神ストレスが大きな原因とも言われますが、ストレスの質(ネガティブ、怒りなど)によってもどの臓器がどのように障害をもたらしてしまうのかも違います。
また人によって体質も性格も違いますので体質改善も精神の癒しも考慮した治療となっていきますので、頑張りすぎたりしないよう、怒りやネガティブをできるだけ溜めないように心かけるように自分をいたわる事も必要です。

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