口の中で口腔粘膜に豆粒大の黄白色の潰瘍ができる事があります。
そのような時はよく「体調や胃の調子が悪い」なんて言いますが、ちゃんとした原因を見つける事が大きな病気を防ぐ事につながります。

現代医学ではこのような疾患を疑います。
① 口腔潰瘍
② アフタ性口内炎
③ 舌炎
④ 慢性刺激口腔潰瘍
⑤ ベーチェット病
⑥ 口腔癌

東洋医学では、原因をこのように分類します。
① 湿熱：　辛いものや味の濃いものを食べ過ぎたり、飲酒などによって脾に熱が生じ心のまで上ります。心は舌につながるので、舌に熱症状が現れます。また、口腔内が不潔だったり、傷から毒や菌が入ったり、筋膜のびらんによっても発症します。周囲粘膜が腫れる、多くまたは合わさったの潰瘍、熱様の痛み、発熱、口の乾き、便秘などを伴う事があります。
② 鬱熱：物事の悩みすぎや葛藤、闘争心などにより肝機能が動きすぎる事によって熱が生じ、口腔内に潰瘍が発症します。周囲粘膜が腫れる、経過が長い、イライラ、不眠、胸や脇の張り、頭痛、肩こり、のぼせなどを伴う事があります。
③ 腎陰虚：病後や加齢、過労などによって腎の機能が低下する事によって、下にひっぱる力が弱まり、エネルギーが上に上り、口腔内に潰瘍が発症します。灰白色の潰瘍、数多くない潰瘍、経過が長い、喉の乾き、微熱、手のひらと足の裏の熱感などを伴う事があります。

長期の思い悩みによっても、臓器はそれぞれに機能を低下させます。
食べ過ぎ、飲みすぎにも理由があるように、自分の行動を一から見直していく必要もあります。