* 気管支喘息 *
気管支喘息とは、ある状態に気管支が過敏に反応し、その結果気管支が収縮(細くなる)して息を吐くことができにくくなってしまう病気です。
この状態が喘息発作で、患者さんは強い呼吸困難を訴え、発作性にゼイゼイやヒューヒュー(喘鳴)・息が苦しい(呼吸困難)・胸が苦しい・咳がひどいなどの症状が繰り返しみられる病気で、それらの症状は自然に、もしくは治療により軽快・消失します。
喘息患者さんのすべてが 喘鳴や呼吸困難があるわけではありません。
一部の人では咳だけが喘息の症状であることもあります。
喘息の咳は夜間から早朝、そして運動時に多くでます。
気管支喘息は、子供から老人まで広い範囲で見られ、近年、著しい増加傾向を見せています。
子供の喘息のほとんどは、アレルギー性喘息(アトピー型喘息)が関与していますが、大人になるに従い非アレルギー性喘息の割合が増えてきます。
天候の変化、運動、お薬、タバコの煙、花粉、冷たい空気、大気汚染、ストレス、風邪などの感染症、年齢、心理の問題など多数あげられます。

東洋医学では主に肺・肝・脾をベースに考えます。
① 寒邪:免疫力が低下しているところに気候の変化に影響を受けて風邪が入り、体内の冷えが肺に達し、肺の機能が落ちて咳が出ます。悪寒、発熱、喉の痒み、水っぽい痰、水っぽい鼻水などを伴う事があります。
② 熱邪:免疫力が低下しているところに気候の変化に影響を受けて風邪が入り、体内の熱が肺に達し、肺の機能が落ちて咳が出ます。頻繁な咳、呼吸があらい、痰は粘っこい、口の渇き、喉の痒み、咽頭痛などを伴う事があります。
③ 肺気虚:もともと喘息などの肺疾患をわずらっていたり、呼吸器が弱いところに外気の邪が入る事によっては肺機能を低下させ、咳が出ます。止まらない咳、ゼイゼイと呼吸する、寒気、声に力がないなどを伴う事があります。
④ 脾虚痰湿:長期にわたり咳をわずらう事により、肺のエネルギーが低下し、脾(消化器系)の機能も落ち、水分が溜まり、痰を生じやすくなります。それが肺に 影響して痰まじりの咳に変わります。粘っこく多い痰、胃のつかえ感、食欲不振、精神疲労、軟便などを伴う事があります。
⑤ 肝鬱:ストレス、怒り、葛藤が熱となり、肺の機能が落ちて咳となります。また、熱が水分が少なくする事によって痰まじりの咳に変わります。痰は少なく粘る、咳で胸や脇が痛い、口が苦い、喉が渇き痒いなどを伴う事があります。

東洋医学では、肺は皮膚と深い関係にあるので、皮膚のアレルギーを伴う事が考えられます。
また、喘息と背中は風邪がよく入るという事から深い関係があります。
喉と皮膚は自分や感情をを表現できないと症状に出やすい場所でもあります。
自分を表現できないと自分の力も弱まり、免疫力が低下し、悪循環を生む事にもつながります。

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