* 生理痛 *
女性は子宮という特有の臓器を持っており、月1回の「浄化」を行います。
その中で溜めたものが多いほど、生理痛は強みが大きく伴ってくるのかも知れません。
生理痛は大きく分けて2つあります。
① 月経前緊張症
症状は月経3~10日前から始まり、下腹部の不快感、痛みがあり又乳房の張りや過敏などを起こします。
精神的にも苛立ち、怒りやすくなったりもします。
消化器症状としては嘔吐、胃痛、食欲減退、便秘、下痢などが見られます。
全身倦怠やむくみで水分だけでなく脂肪も溜まるようでダイエットで体重が落ちなくなる時期です。
その他に不眠や頭痛、頭重、めまい、動悸などを起こしたりもします。
② 月経困難症
月経時の痛みです。
腹痛、腰痛、頭痛、悪心、嘔吐などです。
一般に若年から起こり増悪しないものは機能性が多く、月経直前か月経第1日目に現れます。
初潮後数年から十数年、疼痛はなかったが、月経痛を伴うのは器質的で、20代から30代前半のいわゆる生殖年齢に好発するのは子宮内膜症が多く、30代後半以降に初発するものは子宮腺筋症、子宮筋腫などが多と言われています。

原因も様々です。
① ホルモンの働き:子宮の収縮をおこし不要な内膜を外に押し出す働きを持っている「プロスタグランジン」という子宮内膜から出るホルモンが多量に分泌されるために子宮が必要以上に収縮して生理痛が おこります。
② 身体の冷え:身体の血行が悪くなると起こります。
③ 病気:子宮内膜症、子宮筋腫、チョコレート嚢胞、卵巣のう腫、子宮発達不全、月経困難症、月経前症候群(PMS)など
④ 子宮口の未熟:生理痛は「出産するとよくなる」といわれますが、これは子宮口が広がることによって血が流れやすくなるからです。若い女性は子宮口が小さいため、血をスムーズに流そうと力が加わることから痛みになると言われています。

東洋医学では原因をこう考えます。
① 寒邪:冷たいものを飲食したり、身体に寒湿が入り込んだりすると、お腹に冷え、激しい痛みが起こります。暖めると痛みが楽になります。血量が少なく、血の塊が混じります。全身の冷え、体がだるい、むくみ、軟便などを伴う事があります。
② 気鬱:日ごろの心の葛藤を腹にためると、エネルギーと血の流れが悪くなる事で、腹などに張り感が出ますが、痛みより張り感を強く感じます。乳房が張り、月経がスムーズに来朝せず、経血に塊が混じります。イライラ、口が苦い、ため息などを伴う事があります。
③ 肝腎陰虚:虚弱体質、老化、性行為の問題によって腎のエネルギーは少なくなり、だるさや、痛みが起こる。血量はやや多め、疲労感やめまい、顔が青白い、足腰のだるさ、耳鳴り、めまい、頭痛などが現れます。
④ 腎陽虚:もともとの虚弱体質、老化、性行為の問題によって腎の温めるエネルギーは少なくなり、痛みがおきやすくなります。温めると楽になります。血量はやや少なめ、全身の冷え、寒がり、腰痛、夜明けの下痢、軟便などを伴う事があります。
⑤ 瘀血:出血や怪我をした事がある事によって血は少なくなり、古い血がたまる事によって流れにくくなります。固定痛があり、刺すような痛みが起こります。月経血に多くの血塊が混じります。皮膚の乾燥、顔色が黒っぽいなどを伴う事があります。

精神ストレスが大きな原因とも言われますが、ストレスの質(ネガティブ、怒りなど)によってもどの臓器がどのように障害をもたらしてしまうのかも違います。
また人によって体質も性格も違いますので体質改善も精神の癒しも考慮した治療となっていきます。
*生理中でも治療は受けることが出来ます。

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