* 脳卒中 *
総称して「脳卒中」、「脳血管障害」ですが、部類すると
① 脳梗塞
② 脳軟化症
③ 脳塞栓
④ 脳血栓
⑤ 脳出血
⑥ 脳溢血(のういっけつ)
⑦ くも膜下出血・・・などがあります

脳卒中は脳血管障害によって、障害が起きた血管の先へ栄養が送られなくなってしまい、細胞が死んでしまうことにより、脳に障害が起きる疾患です。
脳卒中は、大量飲酒、たばこ、運動不足、肥満など、生活習慣の積み重ねで起こる生活習慣病の一つと考えられています。
重度から軽症までありますが、急性の発作により死亡することも珍しくなく、回復しても後遺症が残り易く長期のリハビリテーションが必要とされています。
死亡率は低下したものの後遺症に悩まされている方はとても多いのが実情です。

症状は様々で、麻痺、知覚障害、失語、失行、意識障害、感覚障害、病態失認、半側空間無視、同名半盲片麻痺、知覚障害、意識障害、瞳孔が縮む、眼球運動の障害、四肢麻痺、呼吸障害、嘔吐、嘔気、めまい、頭痛、歩行障害、運動失調、失調性失語、痙攣、一過性の精神症状、失書、失読などがあげられます。

東洋医学では、頭や顔や上部へのぼりやすい状態と表し、心、肝、脾、腎との複雑な関係が深く、原因をこう考えます。
① 肝腎陰虚:老化による肝と腎のエネルギー不足、悩みすぎによる気と血の不足、さらに過労などによりエネルギー不足を亢進させ、抑える陰のエネルギーが少ないため、肝の陽のエネルギーだけが頭にまわり、脳卒中が起こります。
② 痰熱:味の濃いものや冷たいもの、またはお酒により消化器のエネルギーが低下し、食べたものがお腹に停滞し、それが熱化し、肝と脾の陽のエネルギーが頭にまわり、脳卒中が起こります。
③ 気鬱化火:頭の中でどうしても解決できない問題があり、そのイライラが熱化し、心の陽のエネルギーが頭にまわり、脳卒中が起こります。
④ 腎虚虚損:元気が元々ないため、免疫力が低下し、邪が入り、皮膚や筋肉にエネルギーが巡りにくくなり、脳卒中が起こります。また、消化器も弱いため、余分な水分を溜めやすく、脳卒中への影響が出ます。

経絡の弱ったところに風と寒の外邪が進入し、免疫力が弱っているため、防御できなくなり、身体自体が過労気味になっていたり、顔面を冷やしたり、怒りや精神的な抑うつな状態だったり、湿邪(水分代謝が悪かったり、食物から来る)が経絡につまった時も起こりやすいのです。
疾患の背後には、シンプルな運動不足、肥満など以外の原因があるのは事実です。
鍼灸は後遺症にも対応でき、悪いところだけを治療するのではなく、全体のバランスを整え、内臓から精神へのアプローチも含め、治療を進めていきます。

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