* 統合失調症(精神分裂症) *
統合失調症とは、精神疾患のひとつです。
原因はまだはっきりしていませんが、神経伝達物質の異常と考えられて います。
症状は、陽性症状と陰性症状に分けられ、陽性症状は、発症直後に多くあらわれる症状で、誰も何も言っていないはずなのに、現実に「声」として悪口や命令などが聞こえてしまう幻聴や、客観的に見ると不合理であっても本人にとって は確信的で、そのために行動が左右されてしまう妄想といった症状が代表的です。
陰性症状には、根気や集中力が続かない、意欲がわかない、喜怒哀楽がはっきりしない、横になって過ごすことが多いなどがあります。
不眠、食欲減退、性欲減退、呼吸困難、などの様々な症状が現れます。
不安、焦燥(いらいら)、離人症状(ものを見てもぴんと感じられない、自分が自分でないような気がする)、強迫症状(自分では不合理と思う考えが頭から離れない)などの精神症状もみられます。
また、自分のことが周囲の人に筒抜けになり、常に人から見張られていて、悪口をいわれ非難中傷されていると感じる事もあります。
病院での治療法の基本は薬物と休養となります。

東洋医学では、原因をこのように考え、治療をすすめていきます。
① 二極不和:陰(静)と陽(動)のバランス、肉体と精神のバランスである二極が崩れ、上部にエネルギーが集まる事で下部のエネルギー不足となってしまった状態です。抑うつ状態、ぼんやりする、言語錯乱、独り言、感情の変化、疑い深い、妄想、幻聴、幻覚、食欲低下などを伴う事があります。
② 七情臓傷:怒り(肝)、恐れ(腎)、悩み(脾)、悲しみ(肺)、喜び(心)過ぎなどが続き臓腑を失調し、バランスが崩れ、こころが不安定となった状態です。恍惚状態、表情がない、動悸、驚きやすい、よく悲しむ、疲労倦怠感、食欲低下などを伴う事があります。
③ 痰鬱化火:消化機能が落ち、食物が溜まる事で痰が形成され、それが熱化し、体内を損傷する事で症状が出てしまった状態です。狂躁状態、罵声や奇声をあげる、ものを壊す、暴力をふるう、怒りっぽい、頭痛、不眠、顔面紅潮、断食などを伴う事があります。

鍼灸はこころと身体をつなげる治療に効果が期待できます。
発症前にこころの中でおきた出来事を深く確認していく内面の療法も必要になります。
日常生活の中での出来事をどう受け止めるかは人それぞれですが、本人の落ち込みや苦しみ、悲しみはとても強く深刻な状態です。
そして、とても繊細な心を持っている人が多いようです。
現代医学の研究でも鍼をするとモルヒネ様物質のエンドルフィンやエンケファリンなどの内分分泌ホルモンが分泌される事が証明されています。

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