聴力が落ちても原因はわからない事が多く、治療法もあまりないのが現状のようです。

現在ではこのような事が原因ではないかと言われています。
① 老化
② うつ病
③ メニエール病
④ 突発性難聴
⑤ 耳管開放症
⑥ 騒音

東洋医学では原因をこう考えます。
① 肝鬱：激しく怒ったり、驚いたり、ストレスを溜めたりたりして肝を傷つけ、エネルギーが熱になり、耳へ影響します。激しい感情により突然起きる、耳痛、頭痛、めまい、顔面紅潮、目が赤い、口が苦い、喉の渇き、不眠、胸や脇の痛み、便秘などを伴う事があります。
② 湿熱：お酒や味の濃いものを取りすぎて胃腸に水分が溜まり、それが熱になり、耳へ影響します。めまい、頭痛、胸のつかえ、咳、痰、口が苦い、便秘気味などを伴う事があります。
③ 腎虚：元気がなかったり、老化や性行為の過度により、腎を消耗させ、耳へのエネルギーがなくなります。低く、細いセミが鳴くような音。夜に起きる、めまい、かすみ目、腰や膝がだるい、元気がない、不眠などを伴う事があります。
④ 脾気虚：食事の不摂生や疲れ、冷たいものの食べすぎなどで胃腸が弱くなり、耳へのエネルギーがなくなります。疲労時や動作時に起きる、冷え、倦怠、元気がない、軟便などを伴う事があります。
⑤ 心脾両虚：気づかいや血の不足により、心や脾に負担をかけ、耳へ影響します。疲労時や動作時に起きる、、顔色が悪い、息切れ、精神疲労、動悸、不眠、食欲不振、疲労感などを伴う事があります。

聴力の減退は経絡や内臓の影響も強いですが、首、肩、顎関節の関係も深くあります。 耳疾患は経絡や内臓の影響も強いですが、首、肩、顎関節の関係も深くあります。
鍼灸治療ではそれらを含めたトータルの治療を行っていきます。
耳だけではなく、他にも隠れた症状がある場合が多いのがこの症状の特徴です。
現代では肉体面だけでなく、精神面（これも隠れた悩みやご自身で気づいていない事があります）も半分関わっています。
肉体と精神の両面からの鍼灸治療を進めていく事になります。
鍼灸治療ではそれらを含めたトータルの治療を行っていきます。