* 残尿感 *
残尿感は、トイレに行って尿を出しても何かまだ尿が残っているような感じがする症状のことを言います。
頻尿や残尿感はまず単純にトイレに行く回数が増えるので、面倒だし、精神的にも辛いですが、それ以上に心配なのが病気です。

例えば子宮筋腫や卵巣腫瘍といった病気があると、頻尿になる場合があります。
筋腫や腫瘍などのできものが大きくなると、膀胱を圧迫するからです。
また、膀胱をはじめとして子宮など骨盤の中にある臓器が膣から下がってくるために、尿管がつぶされて尿が流れ出にくくなるケースも考えられます。

東洋医学では、原因をこう考えます。
① 湿熱:味の濃いもの、油っこいものや飲酒などにより、お腹の中に湿熱が溜まり、それが膀胱に下る事や、生殖器に弱い細菌が入る事で湿熱を形成する事で排尿の異常が起こります。排尿後の痛み、熱感、体が重だるい、食欲不振、下痢などを伴う事があります。
② 気鬱化火:ストレス(ネガティブや怒りなど)などにより、それが熱化し、腹部が張り、排尿の異常が起こります。イライラ、胸や脇の張り、ため息などを伴う事があります。
③ 腎精不足:老化、慢性病、虚弱体質、性行為の過度、排尿異常が長期にわたり改善しないため、エネルギーが足りなくなり、排尿の異常が起こります。足腰がだるい、耳鳴り、難聴、頭痛、物忘れ、不眠などを伴う事があります。
④ 腎陽虚:冷えている時間が長時間続いたり、婦人科疾患、虚弱体質である事が原因で腎の温めるエネルギーが低下し、尿を膀胱に留めておく時間が短くなります。手足やお腹の冷え、寒がり、倦怠感、生理痛、生理が遅れる、下痢などを伴う事があります。

排尿の異常は膀胱の異常だけでなく、神経、内臓から、精神などの内面までの深い関係があります。
もちろん内側が冷えている事もあるでしょう。
鍼灸では頻尿のほかに隠れた症状もみながら、原因一つ一つを紐解いて治療を進めていきます。

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