* 頭痛 *
現代医学から見た頭痛の発生機序には3つあります。
① 血管説
② 神経説
③ 血管神経合併説

①は脳血管が広がる事で周りの神経を刺激して頭痛が起こると考えられています。
②は脳の特定の部位に神経の興奮が起こり、三叉神経が刺激され、頭痛が起こります。
③は硬膜の血管周囲の三叉神経が刺激されて炎症物質が出され、炎症反応が起こり、血管拡張とともに頭痛が起こると考えられています。

頭痛の種類です。
① 血管性頭痛(偏頭痛)
② 緊張性頭痛
③ 混合性頭痛

東洋医学から見た頭痛の種類があります。
① 寒邪:寒気を伴ったひどい頭痛です。項背部に放散、悪寒、発熱などを伴う事があります。
② 熱邪:熱を伴ったひどい頭痛です。張ったり、割れそうに痛む、発熱、顔面紅潮、目が赤い、口が渇く、便秘、排尿少量などを伴う事あります。
③ 湿邪:湿気身体の中に入ったために起こる頭痛です。頭が重だるくしめつけられるような痛み、身体・手足がだるい、胸が苦しい、食欲不振、軟便などを伴う事があります。
④ 痰毒:水分代謝のよくない人に多いです。頭がぼんやりする、胸苦しい、胃のつかえ感、気持ち悪い、嘔吐などを伴う事があります。
⑤ 気鬱:精神的にイライラするなどのストレスによる頭痛です。めまい、イライラ、不眠、脇の痛み、顔面紅潮、口が苦いなどの症状を伴う事があります。
⑥ 脾気虚:胃腸の強くない、元気のない人に多いです。めまい、疲れると痛む、身体がだるい、元気がない、動悸、顔色が青白いなどの症状を伴う事があります。
⑦ 瘀血:出産や以前にけがをした事のある人に多いです。慢性で場所は固定、刺すような痛みなどを伴う事があります。
⑧ 腎虚:もともと虚弱体質だったり、老人、疲れやすい人に多いです。めまい、腰痛、膝がだるい、精神疲労、耳鳴り、不眠、夢を多くみるなどを伴う事があります。

鍼灸治療では上(頭)の症状を下(手、足)で治療します。
また、頭周りにはたくさんの穴があり、局所の緊張を取り、頭に溜まった余分な気を逃がします。
慢性頭痛は首、肩、背中の張りが強い方が多いので、それも緩めます。
気が足りなくて(気虚)頭痛がおきているのならば、補充します。

どうやら頭の中で考えていたり生活の中で起きている事に頭を痛ませている事も少なくないようです。
頭の中の事を身体を使って表現すると精神と肉体のバランスが取れる場合もあるのです。

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