* 耳鳴り *
耳鳴りとは、外で音がしていないのに音が聞こえる状態です。
外界にそんな音の発生源が見当たらないのに、つねに耳のなかで音がしている状態を耳鳴りといいます。
キーン、ゴーン、ジーンという音、風の音、波の音、セミの鳴く声のような音など、耳鳴りで感じる音は実にさまざまです。
また、耳が塞がれたような感覚、耳のなかに水が入っているような耳詰まり感などの症状もあります。
現実には音がない自覚的耳鳴と、患者さんの体の耳付近や耳管などで実際に何らかの音がしていて、それが聴こえている他覚的耳鳴(たかくてきじめい)に分けられます。
内耳から脳に至る聴覚経路のどこかで、外からの音入力に関係なく聞こえの神経が活性化されることで発症されると考えられています。
また耳鳴りは、静かになる夜や早朝に大きく感じる事が多いのです。
耳鳴りは、さまざまな病気に伴って起こります。
代表的なものは内耳性難聴、突発性難聴、音響外傷、メニエール病、中耳炎などでみられます。
それ以外のものでも加齢や肩こり、頭痛、風邪などでも症状が現れる事が多いのです。 耳鳴りはメンタル的なものも深く関係してしまうのです。
なので病院などではあまり治療法がないのが実際のところです。
原因は様々ですが、ほとんど原因が見つからないのが耳鳴りの特徴です。

耳鳴りを伴う症状があります。
① 老人性難聴
② 突発性難聴
③ メニエール病
④ ラムゼイ・ハント病
⑤ 自律神経失調症
⑥ 薬剤性内耳障害

東洋医学では原因をこう考えます。
① 肝鬱:激しく怒ったり、驚いたり、ストレスを溜めたりたりして肝を傷つけ、エネルギーが熱になり、耳へ影響します。潮や風のような音、激しい感情により突然起きる、耳痛、頭痛、めまい、顔面紅潮、目が赤い、口が苦い、喉の渇き、不眠、胸や脇の痛み、便秘などを伴う事があります。
② 湿熱:お酒や味の濃いものを取りすぎて胃腸に水分が溜まり、それが熱になり、耳へ影響します。ヒューヒューという重く濁った音、めまい、頭痛、胸のつかえ、咳、痰、口が苦い、便秘気味などを伴う事があります。
③ 腎虚:元気がなかったり、老化や性行為の過度により、腎を消耗させ、耳へのエネルギーがなくなります。低く、細いセミが鳴くような音。夜に耳鳴りがする、めまい、かすみ目、腰や膝がだるい、元気がない、不眠などを伴う事があります。
④ 脾気虚:食事の不摂生や疲れ、冷たいものの食べすぎなどで胃腸が弱くなり、耳へのエネルギーがなくなります。疲労時や動作時に耳鳴りが起きる、冷え、倦怠、元気がない、軟便などを伴う事があります。
⑤ 心脾両虚:気づかいや血の不足により、心や脾に負担をかけ、耳鳴りが起こります。疲労時や動作時に耳鳴りが起きる、、顔色が悪い、息切れ、精神疲労、動悸、不眠、食欲不振、疲労感などを伴う事があります。

耳鳴りは経絡や内臓の影響も強いですが、首、肩、顎関節の関係も深くあります。
鍼灸治療ではそれらを含めたトータルの治療を行っていきます。
耳鳴りだけではなく、他にも隠れた症状がある場合が多いのがこの症状の特徴です。
現代では肉体面だけでなく、精神面(これも隠れた悩みやご自身で気づいていない事があります)も半分関わっています。
肉体と精神の両面からの鍼灸治療を進めていく事になります。

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