* 肩こり *
日本人特有の症状とも言えます。
外国では肩こりの概念はなく、理解をされにくいかもしれません。
よくちまたでは、筋肉の凝りによる、循環障害から来るとされていますが、心理的な要因がとても深いようです。

東洋医学ではこう考えます。
① 寒邪:汗をかいたところに風があたったり、冷えや風邪などからの原因です。寒気、汗が出ない、体のこわばりなどを伴う事があります。
② 湿邪:冷たいものを飲食したりして胃腸からくるものや肺機能の低下からくるものです。体の冷え、胸苦しい、悪心、嘔吐、体が重い、むくみ、胃のつかえ感、軟便などを伴う事があります。
③ 鬱熱:ストレスや手足が冷える事によって首や肩に熱がこもる事が原因です。目が赤い、顔が赤い、イライラ、不眠、夢を多く見る、めまい、頭痛などを伴う事があります。
④ 肝血虚:寝るのが遅かったり、目を使いすぎていたり、性行為の過度、産後や病後の血の不足によるものです。不眠、目のかすみ・乾き、鳥目、手足のしびれ、皮膚の乾燥、めまいなどを伴う事があります。
⑤ 気鬱:窮屈な日々だったり、ネガティブを溜め込んでいたり、ひどい時にはそれが原因で気が血を運ぶ事もできなくなったり、姿勢や外傷によるものです。イライラ、口が苦い、胸のつかえ感、顔色が黒っぽいなどを伴う事があります。
⑥ 気虚:過労などにより、元気がなく、体内のエネルギーも低下する事によって、血の流れも遅くなり、溜まりやすくなった慢性のものです。無力感、倦怠感、食欲不振などを伴う事があります。
⑦ 瘀血:過去の外傷などにより古い血がたまる事によって血の流れが鈍くなる事によるものです。顔色が黒い、皮膚の乾燥、痒みなどを伴う事があります。
⑧ 腎陽虚:冷えている時間が長時間続いたり、婦人科疾患、虚弱体質である事が原因で腎の温めるエネルギーが低下し、末端や下腹部が冷える事などで肩周囲にエネルギーが集まり過ぎてしまいます。手足やお腹の冷え、寒がり、倦怠感、生理痛、生理が遅れる、下痢などを伴う事があります。

中には肩がガチガチなのに、感じない人もいます。
そのような肩は要注意です。
たかが肩こりですが、されど肩こりです。
肩こりは身体の色々な不調をたくさん表現しています。
肩こりがひどくなってくると様々なお供も連れてきます。
頭痛、耳鳴り、難聴、疲れ目、不眠、眩暈、動悸、手足の冷え、腰痛、などなど・・・。
むしろ、これらの症状が肩こりに発展する場合もあります。
症状は人間の意識から引っ張られてきます。
ですので、自動的に精神の解放も含めた治療となります。

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