* 脳血管障害後遺症のための片麻痺 *
脳出血や脳梗塞などの脳血管障害のための片マヒをきたすと腕や脚の運動障害が生じる場合があります。
障害の程度にもよりますが、リハビリと併用すれば、鍼灸治療はこのような腕や脚の運動障害にも効果があります。
筋が弛緩したマヒ型と筋が硬くなった拘縮型があります。

東洋医学の観点から見ると、このような疾患は「経筋病」に属され、経絡に属する筋を中心に治療します。
筋の虚弱による運動障害は「痺症」というつまって通じないという症状となります。
① 行痺:関節の痛み、痛む部位が定まらない、屈伸がしにくい、寒気、頻尿、発熱などを伴う事があります。
② 痛痺:皮膚、関節が冷えると痛む、痛み部位は変わらない、冷えにより痛みが増す、温めると楽、屈伸がしにくいなどを伴う事があります。
③ 着痺:関節の重だるさ、痛み部位は変わらない、温度や湿度によって痛みが違う、手足のだるさ、むくみ、しびれ感を伴う事があります。
④ 熱痺:関節の激しい痛み、発赤、腫脹、熱感、冷やすと楽、咽頭痛、発熱、口の渇き、多汗、排尿が少ない、肌の乾燥を伴う事があります。

筋の硬い結(固まってしまった部位)も見ながら少しずつ氷を溶かすように治療していきます。
または鍼灸治療の脳血管障害後遺症の治療法で醒脳開竅と言う方法が有名です。
鍼灸治療によって気血の流れを改善させ、全身各部分が動くように治療を進めてゆくことを主体とします。

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