* ニキビ *
10代のニキビの原因は、ほとんどが過剰な皮脂と考えられています。
過剰な皮脂の分泌で毛穴が詰まったり、汚れたりすることでアクネ菌が繁殖し、 ニキビに発展しやすくなります。
洗顔して清潔を心がければよかったのですが、 大人になってからできるニキビは、そうはいきません。
大人のニキビは、「吹出物」などと呼ばれることがありますが、基本的には同様の 皮膚疾患です。
生活習慣、ストレス、ホルモンのバランス、長時間のお化粧、オフィスの乾燥など 様々な原因が複雑に絡み合ってニキビができるのです。

東洋医学ではニキビは肺と脾胃と肝の関係が深く、熱ととらえ、原因をこう考えています。
① 風邪:熱が身体にこもり、乾燥しやすい体質で、風邪をひくなどしてそこにさらに熱が入り皮膚の流れが悪くなり、ニキビができます。発熱、喉の痛みと腫れ、口が渇く、皮膚の痒みなどを伴う事があります。
② 湿邪:湿気の多い季節や、体質的に水分の代謝が悪く、身体に湿がたまりやすい体質によって、身体の中で余分な水分が渋滞を起こし熱を帯びてニキビができます。胃のつかえ感、体が重い、むくみ、口が乾くなどを伴う事があります。
③ 湿熱:油っこいもの、味の濃いもの、生ものを過食し、消化がうまくいかなくなり、お腹の中に熱を生じ、そこで風邪も入る事によってさらに熱を発散できなくなり、ニキビができます。腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などを伴う事があります。
④ 気血両虚:虚弱体質や胃腸が弱かったり、出血や病後などによりエネルギーと血の不足が原因で皮膚を十分に栄養できていなかったり、そこに風邪も入る事によって発散できなくなり、ニキビができます。顔色が悪い、精神疲労、元気がない、食欲不振、不眠、動悸、息切れなどを伴う事があります。
⑤ 鬱熱:精神的なストレス、怒り、緊張が原因で、肝の気がスムーズに流れないために、熱化し、ニキビがぢきます。散在性の紅色のにきびで、化膿傾向があり、女性では月経前に多発し、胸の張りが強くなります。イライラ、怒りっぽい、のぼせ、火照りなどを伴う事があります。
⑥ 胃熱:脂っこい食べ物、味の濃いもの、アルコール、辛いもの、刺激の多いものなどの過食が原因で胃に熱が貯まってニキビができます。鼻や口の周りによく出来、赤くなったり、化膿し易く、痛みや痒みを伴うこともあります。上腹部痛、便秘、口臭、お腹がすく、冷たいものを欲しがるなどを伴う事があります。
⑦ 瘀血:術後、産後、外傷などにより、エネルギーと血が不足し、血流が停滞し、古い血が溜まる事によってニキビができます。にきびが暗色で、色素沈着、痛みが強いです。口が渇くが飲みたがらない、月経痛、月経血はどす黒く血塊が混じる、下腹部の痛みなどを伴う事があります。

メンタルの原因でいえば、皮膚は感情の影響がでやすい部分でもあります。
怒りやネガティブでうまく発散できずにいると、身体の中にこもり、熱化し、ニキビとともに皮膚のかゆみや便秘を伴う場合があります。

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