* 低体温 *
低体温は、最近女性ばかりでなく、男性・子供でも増えていると言われています。
通常健康な人の平均体温は36.5度前後と言われていますが、最近では36度を切る人が増えているようです。
低体温だと、酵素の働きが低下するため、新陳代謝が悪くなり、免疫力も低下し、病気になりやすくなります。
疲労やアレルギー、自律神経失調症、生活習慣病、婦人科疾患などの多くの病気にかかりやすい状態になります。
その他に、だるさ、肩凝り、頭痛、腰痛、疲れやすい、不眠、むくみ、便秘、肌荒れ、風邪を引きやすい・治りにくい、髪・爪の状態の悪化などがあげられます。
低体温になると、基礎代謝が低下するため、脂肪を燃焼しにくくなり、ダイエットがうまくいかなくもなります。

低体温の原因は生活習慣にあると考えられます。
■ 冷たい食べ物や甘い食べ物の食べ過ぎ
■ 季節はずれの野菜や果物の摂取
■ 過度なダイエット
■ 冷暖房などが整っている住環境
■ 運動不足
■ 過度のストレスによる血行不良
■ 過酷な労働

東洋医学では原因をこのように分類し、治療をすすめていきます。
① 脾気虚:胃腸がもともと弱く、考え過ぎが続く事によって食物をエネルギーにできない状態により、低体温になります。手足に力が入らない、食後のだるさ、食欲低下、お腹の張り、下痢、汗がだらだら出る、息切れなどを伴う事があります。
② 痰湿:湿気や肥満、飲食により、消化器が失調し、余分な水分がたまる事によって身体が重く、身体にエネルギーを送る事ができない状態により、低体温になります。体が重い、息切れ、太りやすい、足のむくみ、寒がりなどを伴う事があります。
③ 腎精不足:もともと元気がなかったり、過労、加齢、性行為の過度、病後、産後などにより、身体にエネルギーを送る事ができない状態により、低体温になります。全身の冷え、早老、発育不良、腰痛、精神疲労、無力感、記憶力の減退、眼精疲労、寝汗などを伴う事があります。
④ 肺気虚:胸板が薄かったり、慢性呼吸疾患を患っていたりして、肺気が弱いと、護るエネルギーや温めるエネルギーも低下し、低体温になります。風邪をひき易く、なかなか治りにくい状態です。 だらだらと汗が出る、寒がり、息切れ、手足の冷えなどを伴う事があります。
⑤ 肝血虚:病後、術後、産後、外傷などの出血、または悩み過ぎによって脾の臓器を傷つけ、血の生成が遅れる事により、体内の栄養が不十分となり、低体温になります。顔色が悪い、頭痛、めまい、目がかすむ、不眠、動悸、皮膚の乾燥、閉経などを伴う事があります。
⑥ 気鬱:長期の悩み、精神の大きな負担により、身体にエネルギーを送る事ができない状態により、低体温になります。情緒不安、抑鬱、無気力、不眠、夢を多くみる、疑い深い、胸脇部の痛みなどを伴う事があります。

生活の中で、何かからエネルギーを吸い取られていたり、無意識に自ら自分を痛めつけていたり、やりたくない事を割り切れずに自分の相反する事をやっていたりしても、こころのパワーがなくなる事で必然的に身体の体温も下がってしまいます。
朝起きて寝るまでの自分の生活を見返す中で、違和感を感じる部分を確認する事も大切です。

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