* 副鼻腔炎(蓄膿症) *
人の鼻の構造は、息を吸ったり吐いたりする鼻腔と、鼻腔に隣接する副鼻腔からなっています。
鼻腔と副鼻腔は自然口という小さな穴で連絡しています。
副鼻腔には、上顎洞(頬の奥)、篩骨洞(眼の内側)、前頭洞(眼の上)、蝶形骨洞(篩骨洞の奥)があり、これらの副鼻腔に急性の炎症が起こることを急性副鼻腔炎といいます。
急性副鼻腔炎の症状は風邪に引き続いて起こりますが、慢性副鼻腔炎の原因は複雑で急性炎症の繰り返しや遺伝的体質、アレルギー、鼻の粘膜が厚くなって詰まってしまう肥厚性鼻炎など様々です。
ウイルスやホコリなどの異物を吸い込むと、鼻の粘膜を刺激し、神経反射やアレルギー反応によって鼻水が分泌されます。

東洋医学では原因をこのように分類されます。
① 風邪化熱:風邪や風邪が治りきらず、熱化するによって、鼻に影響が出ます。黄色で粘りと臭いのある鼻水、頭の張り感、発熱、悪寒を伴う事があります。
② 肝熱:ストレスなど肝の機能が低下する事により、熱化し、鼻に影響したものです。鼻閉、嗅覚減退、片頭痛、発熱、口が苦い、咽の渇き、耳鳴り、不眠、夢を多く見るなどを伴う事があります。
③ 肺気虚:肺が元々や弱かったり、元気を失ったりして肺の機能が低下する事によって鼻に影響したものです。白く粘りのある鼻水、鼻閉、嗅覚減退、めまい、頭痛、寒がり、四肢の冷え、息切れ、痰が出る、汗がだらだら出るなどを伴う事があります。
④ 湿熱:食べすぎや悩みすぎなどで、消化器の機能が低下する事により、いらない水分が溜まる事によって、鼻に影響するものです。鼻水の量が多い、鼻閉、嗅覚減退、全身倦怠感、力がない、食欲不振、おなかが張る、下痢、むくみなどを伴う事があります。
⑤ 腎虚:もともと冷えやすく、体力がなかったりして、風邪が治りにくく、水分代謝がうまくいかずに鼻に影響したものです。だらだらと出る透明な鼻水、鼻水の量が多い、寒がり、手足の冷え、足腰がだるい、耳鳴り、頭痛、不眠などを伴う事があります。

鼻水により、頭痛や記憶力、集中力が低下する事があります。
鍼灸治療ではこれらの原因を内臓と精神から考え、身体を強くし、温める事も含めた治療を行っていきます。

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